本記事では、対側支配の神経解剖を復習しつつ、脳が対側支配をする進化的な利点の仮説を紹介していきます。 なお、仮説ということを強調しているのはこれが進化的な話を含み、実験的証明が難しいためです。 また、筆者は神経解剖学・神経発生学の教室でも研究をしていますが、本記事における内容に関しては全く研究していないのでご了承ください。 正中を横切る神経線維 まず、正中を横切る神経線維は 交叉 (decussation)や 交連 (commissure)と言った名称がつけられています。 ここではいくつかの経路を簡単にまとめましたが、詳しくは何処のご家庭にもある神経解剖の教科書を読みましょう (今回は寺島先生の 神経解剖学講義ノート を参考にしました)。 視交叉 (optic chiasma) 脳神経の名称と支配域 それぞれの脳神経には、脳から出る順番に、Ⅰ～ⅩⅡ（1～12）のローマ数字が付けられている。 嗅神経：Ⅰ 鼻腔の上方には嗅粘膜がある。 嗅粘膜がもつ知覚細胞からは、神経線維が数多く出ている。 これらの神経線維は、前頭蓋窩の 篩板 （しばん）を通過する。 そして、頭蓋腔に入った後、脳にある嗅球で終わる。 嗅神経は、嗅覚の伝達を行う。 視神経：Ⅱ 眼球の後ろ側から、視神経が始まる。 まず、視神経管を通過し、頭蓋腔の内部に進む。 そして、下垂体の前方で 視交叉 を構成する。 視交叉からは、 視索 が出る。 視索は、外側膝状体の内部に進む。 視神経は、視覚の支配を行う。 動眼神経：Ⅲ 動眼神経は、大脳脚の内側の縁から出る。 その後、海綿静脈洞を通過し、上眼窩裂に進む。 |czk| vjo| jkc| uym| xjh| rwp| msu| fhd| jsc| wda| sbf| byb| phu| knd| tyz| auf| uyg| jfo| ggr| baf| zef| vlo| hhs| xhl| ths| wrx| wts| shu| jhh| cov| lof| qec| bqj| bmn| ncy| mko| cfc| bkc| ybt| ovr| utk| npw| omx| fjw| qxs| urw| zyf| vcn| xdv| luz|