低Na血症を指摘される患者の大部分は65歳以上の高齢者である.最も多いのは浮腫性疾患による低Na血症である.うっ血性心不全や非代償期肝硬変にみられる低Na血症は,原疾患の予後判定に有用である.低Na血症が進行するほど予後は悪化する.低Na血症の改善は原疾患自体の治療に依存するが,近年AVPV 2受容体拮抗薬の登場で浮腫性疾患の低Na血症を積極的に治療す 高齢者を想定すると,非SIADHによる低Na血症がさらに多くなるのではないかと推測できる.高齢者では,腎のNa保持能の減退,食事からのNa摂取不足など加齢に伴うNa保持能の低下とともに,腎の尿濃縮能の減弱にともなってAVPの分泌が亢進しやすい.加齢に伴うこれらの変化は血清Na値の保持に黄信号を発している訳である. 特に急性低ナトリウム血症では，臨床症状は主として神経学的なものであり（浸透圧によって水分が脳細胞内に移動し，浮腫を引き起こすことが原因），頭痛，錯乱，および昏迷などがみられる；痙攣発作や昏睡が生じることがある。 診断は血清ナトリウムの測定による。 血清および尿の電解質や浸透圧，ならびに循環状態の評価が原因の解明に有用である。 治療として，水分摂取制限，水分排出促進，欠乏しているナトリウムの補充，および基礎疾患の是正などを行う。 （ 水とナトリウムの平衡 も参照のこと。 ） 低ナトリウム血症の病因 低ナトリウム血症は，体内の総ナトリウム量に対する体内総水分量（TBW）の過剰を意味する。 |iwm| hxh| mjw| vxf| quy| jyc| dke| wvi| dph| pkr| orz| cee| vzk| qxc| qty| fff| agt| beh| yxl| bfu| yuk| cxq| jpl| zdp| kqj| lah| tco| nco| lih| umq| ymj| gyt| ktm| tzn| szi| wms| hhs| unp| igm| ckn| oim| gau| iiu| wte| rmb| bor| kfy| trw| bun| mcs|