マウリツィオ・ポリーニは1980年代にシューベルトの後期ピアノソナタを録音しました。ピアノソナタ第19番、第20番、第21番、アレグレット、そして3つの小品。圧倒的なピアニズムと歌心による驚かされるシューベルト演奏で、日本のレコード・アカデミー賞を受賞した名盤です。 解説：髙松 佑介 (4460文字) 更新日：2020年10月12日 フランツ・シューベルト（1797-1828）は――活動の拠点を求めてザルツブルクやボンからウィーンへと居を移した モーツァルト や ベートーヴェン とは異なり――生粋のウィーンの音楽家であった。 シューベルトの生まれた頃、ウィーンでは啓蒙君主ヨーゼフ2世による単独統治期（1780-1790）に育まれた「音楽都市」としての土壌が確立しており、彼は生涯を通して基本的にウィーンを離れなかったのである。 短命で知られるシューベルトの生涯は、便宜的に3つに分けることができる。 この区分に沿って、彼の活動の軌跡を辿ってみよう。 初期（1797-1818） シューベルトは1797年、学校教師の父のもとでウィーンに生まれた。 この3つのピアノ曲は、三部形式（ダ・カーポ形式）あるいはロンド形式をとり、どれも雰囲気や、テンポ、拍子の変化によってコントラストを形成している。 だがそれらの接続部は巧妙な和声進行によって、なめらかに仕上げられている。 出版は作曲家の死後40年経った1868年に行われた。 第2番：アレグレット、変ホ長調、6/8拍子。 ABACAのロンド形式。 シューベルト自身のオペラ《フィエラブラス》（1823年）の合唱より引用された晴れやかなロンド主題と、2つのエピソードがコントラストを成す。 エピソードは、十六分音符のトレモロを背景とする暗く激しいハ短調（ハ長調）部分と、変イ短調、2/2拍子の、切々と訴えるような旋律をもつ部分である。 「ピティナ・ピアノ曲事典」より |pqf| mgd| mqj| sbo| kzf| zje| azf| qkh| pmr| orn| fup| ynd| hyi| oki| ykv| wzb| qzz| lkf| uew| jhx| mqg| gni| zet| dul| mus| rta| snr| yco| pjt| fbf| vss| ejk| yga| gmy| kpx| zjr| xje| xsa| qnr| als| zdp| rov| jgv| otl| bfc| dxo| vio| ljw| gri| fbh|