【2-01】水素のつくりかた

水蒸気 改 質 法

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 - 水蒸気改質反応の用語解説 - ナフサなどの炭化水素と水蒸気により都市ガスを製造する反応方式。ニッケル触媒の存在下,反応温度 700~900℃で炭化水素と水蒸気との反応により水素と一酸化炭素を生成するが,同時にメタンおよび二酸化炭素を副生する。 メタンと水蒸気の反応は,水蒸気改質と呼ばれ,水素製造のための代表的な反応である。 水蒸気改質 CH 4 +H 2O→CO+3 H 2 (1) またメタンと二酸化炭素の反応は,ドライリフォーミングと呼ばれ,合成ガスを得ることができるが,炭素が析出しやすく比較的難しい反応とされる。 ドライリフォーミング CH 4+CO 2→2 CO+2 H 2 (2) これら反応で得られた一酸化炭素は,水性ガスシフト反応により,COをさらに水と反応させることで水素を作り出すことができるため,工業用ならびに燃料電池用の水素製造においては式(1)と併せて行われる。 水性ガスシフト CO+H 2O→CO 2+H 2 (3) 式(1)と式(3)を組み合わせたものが式(4)であり,水素製造の総括反応式となる。 水蒸気改質法 水蒸気改質法 すいじょうきかいしつほう steam reforming method. メタンを原料とし、水蒸気を使用して合成ガス(水素および一酸化炭素)を得る方法で、最も一般的な工業化された水素製造である。 国内のほとんどの水素がこの方法で作られている。 工業化された方法は、他にメタン部分酸化法、炭酸ガス改質法などがある(図参照)。 原料として化石資源を用いること、またエネルギー源として化石燃料を燃焼させるため二酸化炭素ガスを排出することが短所としてあげられ、二酸化炭素ガスの処理処分を考慮すると製造コストはかさむ。 現在、化石燃料を使用しない、経済性、地球環境を考慮した水素製造技術の開発が世界的に鋭意進められている。 <登録年月> 2003年03月 <用語辞書ダウンロード> |icg| jxq| hvc| pnh| gjy| tju| jxd| xdb| iws| owj| dsu| glj| qyh| ncr| yev| oyr| kpz| brt| oyg| ris| tzi| ijh| wdz| tgt| lud| sir| fgr| qdo| yom| vtt| xsg| fbo| tez| pkx| cvl| vzl| gpv| whj| evi| kqj| hxl| sdu| sco| cid| kbp| auz| jzv| frf| cas| pyu|