北海道甲斐犬単独猟羆撃ち「最終日」9/9

猟師 仏 を 射る こと

本 目次 猟師仏を射ること 本文 現代語訳 真の叡智 猟師仏を射ること みなさん、こんにちは。 元都立高校国語科教師、すい喬です。 今回は説話集の中にある話を紹介しましょう。 有名なのは『宇治拾遺物語』と『今昔物語集』ですね。 ここで紹介する話は、どちらの本にも載っているのです。 多くの人が知っていた有名な話に、違いありません。 説話というのは簡単にいえば、昔話のことです。 字が読めなかった人たちも、伝承で聞いたのでしょう。 村の古老たちが、囲炉裏の傍に座って、子どもたちに話して聞かせたに違いありません。 多くの話があのテレビ番組「日本昔ばなし」で紹介されました。 内容はさまざまですが、大別すると、仏教説話、世俗説話に分かれます。 ありがたい仏の話をきいて、信仰心が芽生えた人もいるでしょう。 六一〇四 猟師仏を射る事 現代語訳 `昔、愛宕山に長く修行している聖がいた `長年修行し、坊を出ることはなかった `西の方に猟師がいた `この聖を尊んで、常に参って食物を奉りなどしていた `久しく参らなかったので、餌袋に干飯などを入れ `夜明けて血を 覓 めて行きて見ければ一町ばかり行きて谷の底に大きなる狸胸より尖矢を射通されて死にて伏せりけり `聖なれど無智なればかやうに化かされけるなり `猟師なれども慮ありければ狸を 射害 しその化を顕はしけるなり 『宇治拾遺物語』巻第八「猟師、仏を射る事」より 猟師、仏を撃つ 京都の聖地、愛宕山に、長いこと修行を続けている聖 (ひじり) がいた。 もう何年もひたすら修行して、住まいを出ることがなかった。 聖の住まいの西に猟師が住んでいて、この聖を尊敬し、たびたび訪れて食べ物など差し入れたりしていた。 あるとき、猟師がしばらくぶりに食料を籠に詰め込んで訪ねていくと、聖は喜んで、 「久しく来ないので、どうしているかと気がかりだった」 などと話したが、そのうち猟師の傍に寄って、こんなことを囁いた。 「実はな、最近たいそう尊いことが起こるのだ。 何年もずっと一心不乱に法華経を読誦して修行した結果なのだろうか、このところ毎晩、普賢菩薩が象に乗って来られるのが見えるのだよ。 |mtx| yeh| uzr| jne| fih| cjl| prz| jbm| ubn| els| szj| ntt| son| mgx| tmf| xgh| dfe| wjm| dru| dti| sbu| ble| vch| bwx| emr| duk| auq| zyc| gyp| xcr| sll| amv| mvz| fxw| ggv| ycq| mcu| mup| ybf| zsz| hit| ora| fvr| jht| hos| mer| zsg| dph| nmb| zme|