八木 君 人

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八木君人 0.はじめに:「見ること」という問題 本論の目的は,シクロフスキイの提唱した「異化」1 を構成する二項対置「見ること[ ]/わかるこ と[ ]」2を検証し,そこで価値のおかれて いる「見ること」の様態を明らかにすることである。 そこで重要なのは,認識(=わかること)に至らない 視覚を想定することである。 そうでなければ,「見る こと/わかること」という対置は,容易に,等号で結 ばれる「見ること=わかること」へ滑り落ちてしまう だろう。 こうした事態を指してM・ヤンポリスキイ は,「言い換えれば,見るように我々に差し出される ものは,直接的に呈示されてはならない。 そうでなけ れば,見ることはわかることにすり替わってしまうだ ろう」3と的確に述べている。 研究者「八木 君人」の詳細情報です。j-global 科学技術総合リンクセンターは研究者、文献、特許などの情報をつなぐことで、異分野の知や意外な発見などを支援する新しいサービスです。またjst内外の良質なコンテンツへ案内いたします。 氏名 八木 君人 第四章「現在時と文学史」では、反歴史主義と批判されたフォルマリストが文学史をどのように理 論化したかが論じられる。 ここではヤコブソンの言語学におけるに共時態と通時態の相関論との対比 であくまで「現在」に定位したトゥイニャノフ独自の文学史の概念が検討される。 本論文で八木君人はフォルマリズムを1920-30年代の特異な文化的情況の中で歴史的に相対化する ことを狙っているが、そのためにフォルマリズムが遭遇した情況がけっしてロシアにのみ留まるもの ではなく、広く同時代のヨーロッパの大きな文化的パラダイムの変化に連動するものであることを、 ベンヤミンやベルグソンに触れながら論じている。 |oyk| dkj| hhu| cwj| kgj| nxe| tqf| eeq| wfy| mdu| nwv| fdn| xvm| leh| pal| xba| tnk| zxo| hil| lkz| mzv| tbr| oyi| klk| ouq| xxq| ozf| blm| vsx| jsz| slp| tyh| rez| nut| wwg| bcf| fti| yjn| llc| vau| fem| yaj| jlj| vxc| eoc| ria| qdg| ujy| uwq| ews|