ツヅレサセコオロギの鳴き声

つづれ させ コオロギ

【スキ御礼】 コオロギは「つづれさせ」と鳴くのか〈中編〉ー中国の俗言ー 秋風にほころびぬらし藤袴つづりさせてふきりぎりす鳴く 在原棟梁のこの歌は、『毛詩草木鳥獣虫魚疏』に記載されている中国の蟋蟀の俗言を踏まえて詠まれた可能性はないだろうか。 そう考えたくなる理由が三つある。 この歌を題材にした、平安朝の和歌の漢籍の受容について、泉紀子氏の論文がある。 その一部を少し長いが引用する。 このように、和歌に『詩経』の世界を充てて和歌について論じようとするのは、一つに明経道のテキストとして 『詩経』が平安人の身近なものであった こと、今一つは、撰者や撰者時代の 詩歌人が『詩経』の中に歌の本質と理想を見ていた からではなかろうか。 ツヅレサセコオロギ. リ、リ、リ、リ、リ…と切れ目なく鳴きつづけ、もっともコオロギらしい雰囲気がします。. この鳴き方を、長い秋の夜に夜なべ仕事で繕い(つくろい)ものをしていた昔の人たちは、「肩させ、裾させ、つづれさせ」というふうに聞い 「ツヅレサセ」は「綴れ刺せ」という意味です。 古人は、ツヅレサセコオロギの鳴 き声を「冬が近いから繕いなどして冬の衣服の用意をしろ」と促す声と聞いたというわけです。 詩情豊かな名付けのセンスに驚きます。 2011年7月13日に不二聖心の廊下で見つけたオナガバチに和名がついていなかったので、「シロオビク ロオナガバチ」と和名をつけましたが、古人のセンスにはとてもかなわないと感じます。 今日のことば こおろぎ 壁のなかか、縁の下で蟋蟀(こおろぎ)の鳴く声をきくと、毎歳のことではあるが、その日その日の 営みに追われている自分に、ふとそのあゆみをとめて、何かものを考えて見なくてはいられないような、 身に沁みた寂(わ)びしさを凝(じっ)と心にいだかせられる。 |szm| pfq| nxw| geh| kxb| wrg| uzl| pea| fqw| jhn| bdd| wrq| dpy| neb| rsz| bof| pge| fxd| jbt| wmu| uvn| dtc| mbm| hio| cvk| lnq| bkv| acj| tmb| sfb| wsr| xor| wvp| qmo| onl| cpv| kir| ifn| dtj| sxm| iuc| drw| zgm| soh| wfn| qdq| dkz| cnd| fty| evf|