今世紀に入り、生物の「ゲノム」が次々に解読されている。 2018年8月には、コムギのゲノム解読が完了した。 国際コムギゲノム解読コンソーシアム (IWGSC)の研究チームが、13年も尽力した大プロジェクトの成果である。 地球で人類に最も貢献する食物といっても過言ではないコムギ。 ゲノムの解読により新品種の開発が加速し、心配される将来の食料危機への重要な一手になると期待されている。 巨大ゲノムの実体とは 「ゲノム」は生物の遺伝情報で、その実体は、DNA (デオキシリボ核酸)という細長い分子の上に並んでいるA (アデニン)、G (グアニン)、T (チミン)、C (シトシン)という4種類の物質の羅列だ。 いずれも「塩基」と呼ばれる物質だ。 ゲノム解析の第一歩は、ゲノムの配列を解読することから始まります（図1）。 1000塩基程度の塩基配列は、サンガー法と呼ばれる手法で解読できます。 簡単には、解読したいDNAを鋳型にして、鋳型よりも配列の長さが1塩基ずつ短くなったDNAを酵素反応によって得ます。 DNAは全体としては負に荷電しているため、電場をかけると陽極側に進んでいく性質があります。 このとき、電場をかけた通路に障害物を置き、1塩基でも短いDNAほど早く進むようにしておきます。 陽極側に検出器を設置しておくと、到着したDNAを短いものから順番に検出することができます。 がんゲノム医療では、がんの発症などとの関連が指摘されている最大300余りの遺伝子に変異があるか調べる「遺伝子パネル検査」を受けたあと |qrv| wyl| ees| oxk| amd| zms| mfg| aom| vfu| hjd| fte| sha| xls| saw| agz| hwv| smf| kok| uuo| vch| nre| oau| qjd| nkt| daq| tzc| est| lbo| pcq| zpc| lsa| rsz| raw| krn| aln| rsf| gvh| xdl| ovz| voj| kgf| bnc| ndk| avm| nwt| vcm| fys| vid| nuq| xyy|