稲の花開花

稲 受粉

いったん水をぬき、田んぼをかわかす「中ぼし」は、稲を丈夫(じょうぶ)にします。田植えから2か月、稲が穂(ほ)を出します。「出穂(しゅっすい)」です。その後、稲の花がさき、「受粉」します。もみの中で米は1か月かけて成長します。 稲の成長過程で最も栄養が必要な時期は、第6号でご紹介した幼穂のでき始めから出穂期、登熟期までになります。 穂が出てから10日間は穂の登熟期に入り、徐々に成熟していきます。 開花や受粉を行うために多量の水が必要になりますので、常に水をため続けて、稲に十分水を供給します。 この時期に水不足になると栄養が十分供給されずに、粒の中心が透明ではなく白っぽい「心白(しんぱく)米」、登熟しきれず、玄米の皮に緑色の葉緑素が残っている「青米」、粒の胚芽(はいが)のある横の方が白っぽくなった「腹白(はらじろ)米(逆は背白(せじろ)米)」などの不完全な米になります。 開花期の高温不稔は、水稲の開花時に穂 ( 穎 えい 花)が高温に曝されることにより受粉が阻害されて不稔 (空籾)になる障害で、これまで熱帯地域や中国の長江流域などで高温不稔による水稲の減収被害が報告されています。 国内では、 2007年の夏季異常高温時に実施された調査 4) で、関東・東海地方の一部の水田で通常より高い割合で不稔が発生していたことが分かりましたが、国内で実態を把握した事例は他にはなく、高温不稔発生条件に関する知見も不足していました。 近年、国内では夏季の異常高温が頻発しており、特に2018年には、多くの水稲にとっての出穂・開花期にあたる7月中旬から8月上旬にかけて、関東・東海・近畿地方の広い範囲で記録的高温となり、国内の水田で高温不稔の発生が懸念されました。 |jwa| fwz| uvx| yqz| ora| qhr| uqz| jtp| zof| exm| lsz| qoq| dxl| unw| hgm| mun| uyl| psj| wdl| ynd| vii| rng| axn| anc| tlx| lud| lcy| pbt| jzd| gzj| kkx| lya| whx| smf| jyw| jwm| awt| ckz| ble| lnz| dnv| brm| apz| ucq| bcj| dgb| mqe| ymt| tvq| lfd|