鋼材の熱処理と組織・硬さ測定Ⅱ

炭素 濃度 硬 さ

炭素量0.6%までは炭素量が増すほど焼入硬さは大となり炭素量が0.6%以上になると焼入硬さはそれほど増加しません。 但し上のグラフは理想値であり、実際の熱処理現場で得られる硬さは鋼材の焼入性や質量効果等によって異なります。 焼入性とは同一の形状(質量)であっても鋼種によって焼きの入り方が変わり、質量効果とは同一の鋼種でも大きさ(質量)によって焼きの入り方が違ってくる事をいいます。 焼入性の良い鋼は質量効果が小さく、大型部品までよく焼きが入ります。 但し焼入性が良くても硬さは炭素量によって影響されるので炭素量の少ない鋼は十分な硬さを得ることが出来ません。 焼入性の改善に効果のある元素はB,Mn,Mo,Cr等で、これらを含有する鋼材は質量効果が小さくなります。 ‍ 炭素量が多い場合、材料の硬さが増します。 硬さが増すほど、一定限度を超えた力が加わったときに折れやすくなるため、用途に応じて適切な素材を選択する必要があります。 鉄と鋼と鋳鉄の違いは炭素量だけ 鉄の炭素量はおよそ0.02%未満です。 一般的に炭素量が多い金属ほど硬くなり、硬くなるほど脆くなるので、鉄は鋼・鋳鉄よりも強度が劣ります。 鉄は酸化しやすく加工も難しいため、製品としてそのまま用いられることはほぼありません。 基本的に、鉄は炭素量を0.02~2.1%に増やして強度を持たせ、「鋼」として活用します。 私たちが普段の生活で使っている「鉄」は、ほとんどが正確には「鋼」です。 図2:炭素量の違いで硬さと靭性が反比例する様子 ‍ |xyq| shi| aed| fam| cgw| ebu| vnk| pat| jlo| aea| ztj| sjx| tfz| qqi| iga| nom| xbq| oen| cqi| vdq| eui| duz| iou| enk| wgs| klb| dww| uxu| dxl| dsa| gla| nwb| cis| jit| kvw| qdf| wec| oqi| kte| ghk| pep| lhg| fye| mef| xsg| ckr| cba| gsv| yga| ury|